室戸 鯨館
2017.04.08
高知県室戸岬に鯨の資料館があります。この度のリニューアルにあたり、木製パーツ製作のお手伝いを致しました。無垢材を幾何学模様の組子で組み立てます。ひとつひとつはスツールの大きさなんですが、それを積み上げると間仕切キャビネットや壁面オブジェに変わっていきます。最も苦労したのが、組子の構造上の強度です。座ったらグシャっとつぶれそうな先鋭的なデザインゆえに構造の強度計算をしてもらったり、いくつものの模型をつくり、NCの精度を駆使して組み方を模索しました。デザインは、kad の片桐和也さん。 隈研吾建築都市設計事務所時代はヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(スコットランド)はじめ木材を使った特徴的な建築を担当されてきた気鋭の建築家です。今回も担当者である上野が難題に痺れながらも形にしてくれました。
鯨館
主要用途:資料館/ミュージアム
所在・会場:高知 室戸
延床面積:706.5㎡
竣工: 2017.02
デザイン監修:nada architecture+design
組子デザイン:kad │Katagiri Architecture+Design
写真:渡辺琢哉