ショールームの紹介記事
高級住宅を専門としたアーネストグループ様のブログでオーダーキッチンブランド「匣屋深川」のショールームをご紹介いただきました。
江戸指物師の息吹を感じるニシザキ工芸「匣屋深川ショールーム」
江戸指物師の息吹を感じるニシザキ工芸「匣屋深川ショールーム」
ニシザキ工芸様は1923(大正12)年に江戸指物師と創業し、和家具全般の製造卸へと業容を拡大し、現在は空間に合わせた造作家具からオーダーキッチンを家具塗装、アンティークや文化財の修復までを手掛けておられます。塗装技術が大変素晴らしく、弊社でも絶大な信頼を寄せているパートナー企業です。
今回は、古くからお付き合いをさせて頂いている、ニシザキ工芸様のショールームをご紹介致します。
ニシザキ工芸様の「匣屋深川ショールーム」は2015年の4月にオープンされ、自社ブランド匣屋深川の造作家具やオーダーキッチンを見ることが出来るスペースになっています。弊社、アーネストもそうですが、建築設計事務所の設計士は以前のお仕事の実績で、ニシザキ工芸様がつくる造作家具やオーダーキッチンの素晴らしさを実感し、お客様におすすめするのですが、お客様からは「実際の施工例を見てみたい」とのご要望が多く、その声に応えてショールームをオープンしたそうです。
粋な和モダンテイストの匣屋深川ショールームは、入り口には暖簾が掛かり、扉は年代物の引き戸が使われています。今の仕様では高さが足りないため、鉄の部分は後から足したもの。それにアンティーク塗料で鉄が劣化したような風合いを付けたそうです。間近で見ても分からないほど味がある仕上がりに驚きました。
中に入り目に留まったのは、雅な紫色に輝く和家具。江戸指物師として創業され、和家具を扱ってきたニシザキ工芸様らしい一品です。こちらの家具のシリーズは一流デパートに卸していたそうですが、塗りを担当していた職人さんが亡くなられたことにより、今は一旦お休みをしているとのこと。でも、日本の伝統工芸である和家具を残したいと、お神輿の職人さんなどに声を掛け、再開に向けて動き出しているそうです。再開が待ち遠しいですね。
匣屋深川ショールームではオーダーキッチンの実例と造作建具の実例がご覧いただけます。
写真の左側はキッチン収納になっていて、右側は男性用のクローゼットの提案となっています。弊社のお客様もクローゼットにこだわる方が多くいらっしゃいます。ファッションにこだわる方は、クローゼットにもこだわる方が多いように思います。
造作家具の提案を行った右側の扉を開けるとオーナーの世界が伝わります。こちらのクローゼットの持ち主は、大きな外国商船の船長でコーヒー豆を運んでいたという設定。なので、思い出深いコーヒー豆を詰めていた麻袋を壁面に張っています。オーナーの想いを汲み取り、カタチにすることが出来る造作家具からこそ、クローゼットを開くと感じるノスタルジーな雰囲気を漂わせることが出来るのでしょうね。造作家具の魅力は細部までとことんこだわることで生まれる、愛着ではないでしょうか。
男性のクローゼットのオーダーだと、時計やメガネ、カフスなどの小物類の収納にこだわりを持たれる方が多く、こちらの元外国商船の船長はネクタイを丸めてしまうタイプの方のようです。オーナーの設定も細かい訳ですね(笑)。
続いてキッチンのご紹介。ニシザキ工芸様のオーダーキッチンは細部まで徹底的にこだわることが可能です。キッチンのオーダーは千差万別。お客様の好みに合わせるので、どんな仕様も対応可能です。なので、ショールームで展示するキッチンは江戸指物師職人からスタートしたニシザキ工芸様らしい、和のテイストを現代の仕様に織り交ぜた和モダンな装いに。茶釜が何とも言えない趣きを演出しています。
ダイニングテーブルに使用した天板は空洞があるため本来なら捨ててしまう木材ですが、空いている穴の部分に樹脂や金属(スズ)を溶かし入れることで、自然に出来た模様を活かし、味わいのある景色をつくっています。天然素材に手を加えることで生まれたデザインは世界にひとつ!まさしくオーダーキッチンの醍醐味ですね。
奥が樹脂、手前は金属(スズ)を流し込んでいて、テーブルのアクセントに。
展示されているキッチンはアメリカの高級キッチン機器VIKINGに合わせたレンジフードやスペインから来たDEKTONをカウンターの天板に使うなど、最新素材を取り入れています。DEKTONは、天然石を砕いて樹脂で固めているので人口大理石や石よりも強度が強く、熱い鍋をそのまま置いても大丈夫!また、コーヒーやワイン、錆などに対しても高い抵抗性があり色滲みすることなく、簡単に拭き取ることができ、お手入れも簡単です。
素材からディティール、使い勝手に至るまで細かなイメージやどんな要望もカタチにしていくのがオーダーキッチン。自分自身がどんな生活がしたいのか、住まいや暮らしに対する気持ちが漠然としていてまとまらないという方は、まずキッチンからはじめてみてはいかがでしょうか。理想のライフスタイルが見つかる早道になるかもしれません。
理想のライフスタイルを見つける設計のお手伝いは、アーネストアーキテクツにお任せください。もちろん、ニシザキ工芸様の造作家具やオーダーキッチンを取り入れたご提案もさせて頂きます。
小学館発行のとっておきのキッチン&インテリア案内
「 REAL KITCHEN&INTERIOR SEASON IV 」の表紙を匣屋深川ショールームのキッチンが飾っています。
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