11月26日(日)、東京都立城東職業能力開発センターにて東京木工塗装技能士会の作品展(技能コンクール)が開催されました。当技能コンクールは、級ごと(技能士1級と2級)に、「自由課題」と「規定課題」の2種類の作品を出品することになっています。自由課題では、共通の木製品を各々自由に塗装して、仕上がりの美しさやユニークさを競います。ここ数年の自由課題は「けん玉」です。規定課題では、技能士会から配布されるベニヤ板を、同じく配布される塗装見本板どおりに仕上げて、その再現性の良し悪しを競います。スプレー塗装は禁止。使用するのはラッカー塗料。下塗りは刷毛塗り、仕上げは「タンポ摺り」という昔ながらの塗装法を用いなければいけません。これがなかなか難しい。塗装工程は18mmのマスキングテープで貼り残しておきます。どんな工程を踏んできたのかも審査されるポイント。色合わせの正確さや塗装面の美しさが見られます。もちろん、カラーリング(後から色合いを微調整する)という現代では当たり前のテクニックも封印されます。ラッカー塗料というのは、塗り込んでいくと黄色っぽくなってくるんです。そのあたりを考慮に入れて、木地着色には黄色みを抑えた色にしなければなりません。導管の中の色は、調色した砥の粉(中間目止め)を入れました。写真は私(小池)の規定課題作品なのですが・・・頑張って作りましたが、見本板より若干黄色くなってしまいましたそうそう。今年の技能コンクールは非常に嬉しいお知らせがありますんと今年は、真の実力が試されると言われている規定課題で、1級、2級ともに弊社のスタッフが最優秀賞を受賞いたしました。これは近年稀に見る快挙であります。さてさて。今年も無事に作品が提出できて良かった。ちょうど仕事の忙しかった時期の作品作りだったので、残業したり、家に持ち帰ったりして頑張って完成させたので、達成感もひとしおです例年、この秋の恒例イベントが終わると年末感が半端ない。早いものでもう2023年も終わるんですねぇ。コロナ、インフルが大流行している今日この頃ですが。何かと忙しい年末年始、どうか皆様が元気に新しい年を迎えられますように。
工房日誌 by 小池