以前は家具金物メーカーの営業マンとして働いていました。職場の雰囲気も良く、会社自体には満足していたのですが、大学で学んだ木工のおもしろさ、家具職人への憧れがどうしても忘れられず、転職を決意。
ニシザキ工芸を紹介してくれたのは何と、前職の上司です。私の身勝手を受け入れてくれたばかりでなく、次の道筋も一緒に考えてくださったその方のご恩に報いるためにも精一杯がんばって、腕の立つ職人になろう。そう心に誓い、ニシザキ工芸への入社を決めました。
ニシザキ工芸は、職種を問わず若手からベテランまで、みんなが生き生きと働いている会社です。私自身もそうですが、仕事として常に木材や家具に触れられることを幸せに思う職人の集まりなのかもしれません。ただし、仕事はハード。特注家具における塗装は単純作業のように見えて、実は完成までに多くの工程を要しますし、ひとつとして同じ色・素材の組み合わせはなく、毎回新しいことへのチャレンジになるからです。
でも、求められるクオリティが高いからこそ、職人としてのこだわりも増していき、結果としてどんどんスキルアップしていく。そんな好循環がここにはあります。
自分のセンスや発想を発揮して、お客様に喜ばれる仕事がしたい。そんな情熱を持った方と一緒に働きたいと願っています。塗装職人の仕事には、ここで終わりという到達点はありません。こだわりと重ねた努力の分だけ、喜びや自分の成長が実感できる仕事なんですね。私自身もずっと初心を忘れず、常に技術や感性を磨き続けてきました。
ベテランと呼ばれ、工場長の肩書きも持つ今は、全体最適の視点も大切にしています。後輩たちや、これから入社する方々が安心して仕事に打ち込み、一人ひとりの持ち味を生かせること。その実現のために、影に日向にサポートしていきたいと考えています。